外務省は、ブータンに対する渡航情報(危険情報)を発出しました。
これから渡航予定の方や、現地に滞在中の方は現地の情報で
ご確認下さい
下記は、外務省 海外安全ホームページからの抜粋です
●ブータン南部(インドのアルナチャル・プラデシュ州、アッサム州、西ベンガル州との国境付近)
:「十分注意してください。」(継続)
1.概況
(1)ブータンの治安は概ね安定していますが、インドと国境を接する南部地域では、90年代末以降インド・アッサム州での分離独立運動を行っている過激派組織が侵入したため、2003年にブータン政府が掃討のための軍事作戦を行った経緯があります。2011年5月には南部プンツォリン及びゲレプで、同年10月には南部プンツォリンで爆破テロが発生しました。南部地域以外のほとんどの地域(首都ティンプー、空港のあるパロ等)の治安は概して良好で、凶悪事件の発生も少なく、人々は親日的です。
(2)1990年代終わりから、ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代国王(当時)の主導の下、王制から議会制民主主義を基本とする立憲君主制への移行が進められ、2006年にはジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク新国王が即位しました。2007年末から2008年にはブータンで初めての上下両院選挙が実施され、新国会の召集、新憲法の施行等、政情は安定しています。2010年4月には首都ティンプーで南アジア地域連合(SAARC)首脳会合も行われました。
(3)その一方、近隣のネパールには、90年代初めにブータン政府の国家のアイデンティティー強化のための施策への反発を契機にブータン南部を離れた約6万人のネパール系ブータン難民がおり、これらの難民を母体にブータン共産党(Bhutan Communist Party)、ブータン・タイガー・フォース(Bhutan Tiger Force)及びブータン統一革命戦線(United Revolutionary Front of Bhutan)の3つの反ブータン政府勢力が出現したとされています。
2.地域情勢
(1)ブータン南部(インドのアルナチャル・プラデシュ州、アッサム州、西ベンガル州との国境付近)
:「十分注意してください。」
(ア)90年代末頃から、インド・アッサム州で分離独立運動を行っている過激派組織のアッサム解放統一戦線(ULFA)やボドランド民族民主戦線(NDFB)等が、インド軍に追われる形でブータン南部の森林地帯に侵入したため、2003年にブータン政府が過激派掃討の軍事行動を行った経緯があります。
(イ)ブータン政府による国境付近の監視体制強化や治安対策により、同地域における治安は改善され、最近は過激派による活動や事件等の発生もほとんど報告されていません。しかし、国境を接しているインド側過激派の活動の影響を受けて治安情勢が変化する可能性は否定できないことから、同地域への渡航に当たっては最新の情報の入手に努める等、十分注意する必要があります。
(ウ)なお、ブータン南部のサムチ県、チュカ県、ダガナ県、チラン県、サルパン県、サムドゥプジョンカール県においては、外国人観光客に対して入域制限があり、ブータン政府から旅行許可(通過目的の入域のみが許可されるスペシャル・パーミット)を取得する必要があります。
(2)その他の地域
上記以外の地域の治安は概して良好で、殺人や強盗事件等の凶悪犯罪は多くありませんが、最近、農村部から都市部への若者の流入が著しく、職に就けない若者による犯罪が増加傾向にあり、窃盗、空き巣、暴行等の一般犯罪が発生しているので、渡航に際しては最新の治安情報を確認してください。
3.滞在にあたっての注意
渡航先の最新の治安情勢については、報道に注意を払うとともに、在インド日本国大使館(ブータンを兼轄)、現地関係機関等より入手してください。なお、入国の際の手続き、病気、交通事情などの渡航に際しての注意事項等の詳細については「安全対策基礎データ」を御参照ください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
(ア)ブータンに入国するための国際空港はパロの1つしかなく、フライトも限られています。旅行者は事前に日程を確定し、入国許可書を取得しなければなりません。入国許可書の取得等はブータンへの旅行を取り扱っている日本の旅行代理店が代行しています。
(イ)ブータンは、標高数百メートルから7,000メートル級の山岳地帯まで標高差のある山脈に位置する国です。このため、道路は山腹を走る曲がりくねった道が殆どで、舗装状態が劣悪であるため、交通事故の危険性が高くなっています。
(ウ)ブータンの病院はすべて公立で、外国人に対しても無料ですが、設備が不十分で、医療水準も決して高いとは言えず、輸血や手術を要するような治療は期待できません。万一に備えて、緊急移送サービス等十分な保証内容の海外旅行保険への加入をお薦めします。
(エ)現在、「ゾン」(首都及び県庁所在地にある行政機構と僧院が一緒になった建物)及び寺院の中には、外国人及び女性の立ち入りが原則として禁止されている施設もあります。
(2)観光旅行者向けの注意事項
(ア)ブータンの観光地の治安は概して良好で、殺人や強盗事件等の凶悪犯罪は多くはありませんが、最近、農村部から都市部への若者の流入が著しく、職に就けない若者による犯罪が増加傾向にあります。犯罪で件数的に多いのは、窃盗、空き巣、暴行等です。
(イ)パスポートや現金などの貴重品の管理には十分注意してください。また、特に夜間の一人歩きは男女を問わず注意が必要です。車上荒らしが発生しておりますので、車を利用する際は、貴重品は外から見えないところに置く等の注意が必要です。
(3)長期滞在者向けの注意事項
ブータンに3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後遅滞なく在インド日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はブータンを去る(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、在留届電子届出システム(ORRネット : http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また、直接在インド日本国大使館領事部宛のメール( jpemb-cons@nd.mofa.go.jp )、郵送、FAXによっても行うことができます。
(ア)ブータンにおいては、携帯電話が普及していますが、回線容量が少ないため、万一の状況の変化に備え、別の通信手段の確保(訪問先の村等で電話のある場所を確認するなど)を心掛けてください。
(イ)外出中に暴動など不測の事態が発生した場合には、自宅や職場(旅行者の場合はホテル)等安全な場所に留まり、事態が沈静するまで待機するように心掛けてください。また、その際は、可能な限り在インド日本国大使館に連絡をしてください。
(ウ)ブータンでは、十分に信頼できる医療設備、医療サービスが期待できないので、常備薬を十分に携行し、手術等の緊急医療、移送が必要な場合の出国手段について確認しておくことをお勧めします。
(4)ブータン南部への渡航・滞在を予定している方は、国境を接するインド北東部諸州に関する報道、海外安全ホームページの掲載内容等の情報にも注意してください。
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